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【ピーター・リンチ】運用成績777倍の男が語る株投資で勝つ哲学とは?

2018年10月18日

アメリカで長期投資家と言った時に名前が上がる人物が2人います。

ひとりが「ウォーレンバフェット」です。

投資をしていない人でも知っている世界的な有名人でしょう。

そのバフェットに肩を並べるのが今回紹介する「ピーター・リンチ」です。

1980年代に最も活躍したといわれるファンドマネージャーである彼から、株式投資で勝つ秘訣を学んでいきましょう!

ピーター・リンチの投資キャリア

ピーター・リンチ (引用元:https://matome.naver.jp/odai/2143643802731997001)

 

ピーター・リンチは、1944年1月19日にマサチューセッツ州ニュートンで生まれる。

ピーター・リンチが7歳の時に父親がガンと診断され、3年後に亡くなった。母と家族を支える必要ができたピーター・リンチが、お金を稼ぐ手段として目を向けたのが株式投資だ。

 

これが神様と言われた彼の投資家としての第一歩である。

 

そして

この第一歩目でテンバガー(10倍株)を達成することになる。

中学生2年生になったピーター・リンチは、貯金をフライングタイガー航空の株式(100株)を1株あたり8ドルで購入。その後、株式は1株当たり80ドルに上昇する (テンバガー達成)。

 

大学卒業後

1966年にインターンとして雇われていたフィデリティ・インベストメンツで働き初め、最終的に1974年から1977年までの間は研究ディレクターにも就任した。

 

迎えた1977年、リンチのファンドマネージャーとしての伝説が始まる。

 

この年、彼は「マゼラン・ファンド」のトップに指名された (マゼラン・ファンドは、当時はさほど有名なファンドではなかった)。

当初のマゼラン・ファンドの資産額は1800万ドルだったが、1990年にリンチが辞任するまで保有資産が140億ドル以上に成長する。

 

驚異のリターン率

年平均リターンは、驚異の29%を記録したことから、多くのアメリカ人(ファンドへ出資した人)を経済的に豊かにしたと言われるほどである。

 

彼の投資手法はどのようなものだったのか?どのような投資哲学があったのか?それでは、彼の投資手法から見ていきましょう!

バリュー投資が彼のモットー?

 

ピーター・リンチは「割安株(バリュー株)を長期保有することで利益を得る」という手法を取ります。

私が利益を得るのは、保有してからおおよそ3年目から4年目からだ。

 

そんな彼は「株式購入時の最も重要な13項目」を述べていますので見ていきましょう!

  1. 面白みがなく退屈な名前の会社
  2. 代わり映えのしない事業を行っている会社
  3. 感心しない業種
  4. スピンオフ(分離独立)した会社
  5. 機関投資家が保有せずアナリストがフォローしない会社
  6. 悪い噂の出ている会社
  7. 気の滅入る会社(葬儀屋など)
  8. 無成長産業の会社
  9. ニッチ産業の会社
  10. 買い続けなければならない商品(食品や薬)を販売する会社
  11. テクノロジーを使う側であること
  12. インサイダー(その会社の社員などが)が買う
  13. 自社株買い

 

ポイント

  • 1・2・3・5・6・7は、機関投資家やアナリストが購入しないような株式で、低位で放置されている可能性が高い
  • 4・8・9・10・11は、その企業の競争力・価格支配力・収益性などに繋がる要因
  • 12・13はその会社の状況が良いことを暗に示している

 

ピーター・リンチは、機関投資家などが気づかないような小型株こそが、大きな成長を期待できると考えていました。

企業の置かれた環境や競争力、収益性などを重要視していたことが分かるでしょう。

 

皆さんも、上の基準に合わせて株式を購入してみてはどうでしょうか・・?

調査なしで投資するのは、手元のカードを見ないでポーカーをするのと同じである。

リンチの投資哲学

 

ここからはピーター・リンチの投資に対する哲学や考え方を簡単に紹介します!

ピーター・リンチの投資に対する考え方は大きな方向性があるので、皆さんも理解しやすいかと思います。

 

個人投資家はプロにも勝てる

ピーターリンチは、プロ(機関投資家)に個人が勝てると考えていました。

 

彼が個人投資家がプロ(機関投資家)に勝つことが出来ると信じていたのは、個人投資家の方がこうした割安株は見つけやすいと考えていたからかもしれません

 

過去30年間に、株式市場は一握りの機関投資家によって占められるようになってしまった。

皮肉にもこのおかげで個人投資家が良い成績を上げやすくなっている。専門家集団を無視することで市場を打ち負かすことができる。

なじみのある企業に投資することによって、あなたの強みは発揮され、プロをも打ち負かすことが可能になる

身近なよく理解できる会社に投資した方が良い。そういった会社であれば、プロのアナリストよりも会社の現状と将来を見通すことも可能だ。

 

知っているもの・説明できるものに投資する

クレヨンで説明できないアイデアには、決して投資するな。

ある銘柄を買う前に、買う理由を小学生でも分かる言葉で、簡潔に説明できなければならない。

 

ここまでくると、ピーター・リンチの投資への考え方が分かるかと思います。

 

ポイント

まず彼は、割安株を長期投資することがおおきな利益に繋がると考えています。

そして、そのような株式は意外とプロが目を付けていないものがあり、個人投資家でもそんな銘柄を見つけることが出来れば、プロにも勝てるという視点に繋がります。

 

個人投資家が利益を得るためには「身近な企業・自分が理解できる企業への投資」が重要なんだと説いていた理由がここにあります。

ピーター・リンチの投資格言

 

最後に、ピーターリンチの投資の名言を一気に紹介!

 

北国宗太郎
早速見ていこう!

 

経済や金利の予測はする必要はない。当たらないからだ。

 

企業のファンダメンタルズが悪化しているのなら株を売ってもよいが、この世の終わりが来るという予言は株を売る理由にはならない。

 

自分 (ピーター・リンチ) や他のプロが買っている株は無視しろ。

 

株で金儲けをするのに、株式市場全体の予測をする必要はない。

 

買った株が上がったということだけで、あなたが正しいということにはならない。

買った株が下がったということだけで、あなたが間違っていたということにもならない。

ストーリー(株価が動いた理由)をチェックするのをやめ、自己満足するような勝者にはならないでもらいたい。

 

大穴を狙うと常に外れるものである。

 

企業の財務状態を十分理解しないうちに投資してはならない。財務体質の悪い企業への投資は大きな損失につながる。

 

人気業界の人気企業は避けた方がよい。冷え切った成長性の乏しい業界でうまくやっている企業への投資は、往々にして良い投資結果に結びつく。

 

投資したいという株が見つからないなら、見つかるまで資金は銀行に預けておくのが良い。

 

良い会社を見つける時間は十分にある。

 

株で成功する人は、ときには損をしたり予期せぬ出来事に遭うことをしっかり自覚している。

 

失敗から学べ。

 

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