またネガティブなことを言ってしまった・・。どうして私は・・・。
ネガティブ発言を止めたい人は世の中にたくさんいます。
国民的な問題「ネガティブ発言の止め方」を脳科学的に解説!
ネガティブ発言のやめ方
日本人の国民病ともいえる病「ネガティブ」
このネガティブさを何とかしたいと思っている人も多いかと思います。
男性
ネガティブ発言を止めたい・・・
女性
どうして直ぐにネガティブなことを言ってしまうのだろうか・・
実は、ネガティブになってしまう原因は、脳科学的に解明されています。
ポイント
れを抑えればネガティブ発言を今よりも全くしなくて済むようになるでしょう。
私もネガティブ系の人間なので、皆さんが悩む理由が凄く分かります。
ネガティブ発言を直ぐにしてしまう人の”頭の中”を知って、対策を打ちましょう。
「ネガティブ」と関係する脳ホルモン
脳がネガティブな状態になってしまう原因となる脳内ホルモンがあります。
カギになるのは「セロトニン」という神経物質です。
人の気持ちを安定させる「セロトニン」こそが、ネガティブさと関係していることで有名な脳内ホルモンなのです。
「セロトニン」がネガティブさと関係している事が分かるデータがあります。
注目
アスペルガー症候群などの人は、セロトニンを作ったり、受容したるする機能が弱いことが分かっています。
アスペルガー症候群の特徴
- 対人関係・社会性の障害
- パターン化した行動、興味・感心の極端偏り
- 劣等感が強い・不安感・恐怖心が強い
こちらも注目
日本人はセロトニンを作ったり受け取ったりするのが苦手?
こちらは、世界各国のアスペルガー症候群の発症割合です。
- 1位:日本 (1万人に181人)
- 2位:イギリス (1万人に94人)
- 3位:スウェーデン (1万人に72人)
- 4位:デンマーク (1万人に68人)
- 5位:アメリカ (1万人に66人)
- 10位:ポルトガル (1万人に17人)
・https://www.insidermonkey.com/blog/11-countries-with-the-highest-rates-of-autism-in-the-world-357960/より
見ての通り、日本のアスペルガー症候群の発症率は2位のイギリスの倍になっており、世界的に見ても断トツで高いです。
日本人のアスペルガー症候群はS型といわれるもので、セロトニンを作ったり受け取ったりするのが弱いタイプ (日本人の80%がS型)。
セロトニンが不足すると不安感等(ネガティブ)を引き起こします。
ココがポイント
日本人にネガティブな感情を抱えている人が多いのは、セロトニンを作ったり、受け取ったりするのが苦手な脳構造になっているから。
いやいや、本当かよ!と思う人もいるかもしれません。
実際に、日本人の脳が「セロトニン」を作ったり受け取ったりするのが苦手かの調査が行われています。
遺伝子レベルで見てみると・・
「セロトニン」の分泌などを調整しているタンパク質があります。
その名も「セレトニントランスポーター」です。
脳内で「セロトニン」が分泌されると、必ず全部が使われるわけではありません。ある程度の量が余ったりします。
そこで登場するのが「セレトニントランスポーター」で、余った「セロトニン」を再利用してくれます。
この「セロトニントランスポーター(タンパク質)」をたくさん作れるかは遺伝子によって決まります。その遺伝子の種類は全部で3つ。
- SS型
- SL型
- LL型
※「Sは、その遺伝子が短い」「Lは、その遺伝子が長い」という意味合いがあります。
SS型は、不安感・恐怖心といったネガティブな感情を感じやすい人です。とくに女性のSS型遺伝子を持つ人は、うつ病の発症確率が高いと言われています。SS型の遺伝子を不安遺伝子と呼んだりもします。
LL型は、めっちゃポジティブな人、いわゆる南米でいつもダンスしているような感じの人です。
SL型は中間です。
さらに詳しく
日本人は、LL型遺伝子を持つ人が全体の3%程度しかいません。逆に、SS型遺伝子を持つ人が60%以上と世界で最も高いと言われています。ちなみにアメリカ人のSS型は20%もいません。
・https://link.springer.com/article/10.1007/s00702-007-0012-5より
もちろん100%遺伝子のせいだなんてあり得ない話ですが、こうした要因が少なからずあってもおかしくないというわけです。
ココに注意
この話は諸説あります。
セロトニンを高めるためには?
ネガティブに関係している「セロトニン」ですが、ネガティブ発言を止めるなら、まずはセロトニンの濃度を高めるような生活を心がけましょう。
セロトニンを高めるためにはどうすれば良いのでしょうか?
ここでは誰にでもできる簡単な方法を紹介していきます。
① 朝日(太陽光)を浴びる
光が目の網膜に入ると信号が脳に伝わると、セロトニンが生成されます。
また、セロトニンを増やすためには2500~3000ルクスの照度のある光が必要なので、蛍光灯などの明るさでは不十分です。
朝日を浴びるような生活習慣が大切です!
② バナナを食べる
セロトニンを作るためにはトリプトファンというアミノ酸を取ることが重要です。
大豆系統の食べ物にたくさん含まれているので、豆腐の味噌汁などは良いですね。
その中でも、バナナにはトリプトファンが多く含まれており、セロトニンを作るのに必要な他の栄養素もたくさん含んでいます。
いわゆる和食っぽい食事を心がけて、大豆食品を食べる習慣が大切ですね!
③ リズミカルな運動をする
セロトニンを増やすためには、ダンスやウォーキングなどのリズミカルな運動が効果的です。
セロトニンは、運動をしてから20~30分ほで活発になります。
自分が楽しんで続けることのできる運動を30分ほど行うことが、運動によって効率よくセロトニンを増やすためのポイントになります。
おすすめの生活習慣
朝起きて、朝日を浴びる。朝ごはんに味噌汁とバナナを欠かさない。その後は、軽い運動をする!
想像してみてください
毎朝規則正しく起きて、食生活もよく適度に運動している人の中に、めっちゃネガティブ発言をする人がいるってイメージ湧きますか?
つまりそういう事です。
なにも全てのネガティブを否定して言うわけではありません。
なんでもかんでもネガティブ発言をしてしまう状況を治すくらいなら、こうした生活習慣から治すことが重要なのです。
ポイント
ネガティブ発言をなくすために、性格を変えようとする人が居ますが、そんなことは無理です。根はネガティブでも、簡単にそうした言葉を発しない程度に抑えられるような脳にすることが大切かと思います。
ネガティブ発言をやめないと・・
そんな生活できるのかな・・・。
と思う人もいるかと思いますが、ネガティブ発言をし過ぎると生活に支障をきたします。
たとえば・・
シカゴ大学で行われた研究では、人はネガティブなことに反応しやすい脳構造になっていることが指摘されています。
・https://www.psychologytoday.com/intl/articles/200306/our-brains-negative-biasより
つまり、ネガティブな発言をしていると、普通よりも悪い印象を周り与えているのです。
ポイント
たとえば、結婚したカップルが長続きするためには、ネガティブ感情の5倍以上ポジティブ感情を生み出さないといけないと言われています。
1つのネガティブ発言に対して、ポジティブ発言が5つ必要という事ですよ?
それだけネガティブ発言が強力なのかが分かります。それを日常から言ってしまうのはなるべく控えたいところです(それがユーモアなら別ですが・・)。
さらに
あなたが営業の仕事やコピーライター的な仕事をしていたら、ネガティブ発言は更に深刻な問題になります。
行動経済学の分野で「フレーミング効果」というものがあります。
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フレーミング効果「表現で選択を変える」マーケティング・行政の事例
あなたの選択は操(あやつ)られていると言われたら? 表現だけで人の感じ方は変わります。 コップに水がもう半分しかない コ ...
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例えば
600人の病人がいます。あなたはどちらを選択しますか?(アジア疾病問題)
- 200人が助かる対策案
- 400人が死ぬ対策案
この選択肢の期待値は同じですが、多くの人は200人が助かる対策案を選びます。
ココがポイント
ひとは、ポジティブな表現の方が好き。
売り文句で「顧客満足度93%!」というのを見たことがありませんか?
これが不満足は7%だけでした。みたいなことを言うと売れなくなります。キャッチフレーズが、出来るだけポジティブな表現になっているのはそのためです。
このように
ネガティブ発言をしすぎると、仕事にも影響を与えてしまいます。恋人にネガティブ発言を直してほしいと言われたりとか、仕事中にすぐネガティブ発言をしちゃう。
ネガティブ発言をするデメリットも分かったことですし、ぜひ先ほどおすすめした生活習慣をしてみては?
おすすめの生活習慣
朝起きて、朝日を浴びる。朝ごはんに味噌汁(大豆製品)とバナナを欠かさない。その後は、軽い運動をする!
性格を直す必要はありません。(←それは個性です。)
ネガティブ発言をしない程度に、心にゆとりを持てるように「セロトニン」が不足しない生活をしてきましょう!