マネーリテラシー

将来お金持ちになりたい人へ、行動経済学の知見を授けます

2019年3月17日

お金持ちになりたい・・。

お金が!!

普段あまり口にはしないけど、心のどこかでは皆が同じことを思っているのかもしれません。

お金持ちになりたいあなたに向けた、行動経済学でお金持ちになる方法を紹介していきます。

行動経済学でお金持ちマインドを手に入れる

 

お金を稼ぐ方法自体は無数に存在するため、そこには焦点を当てずに、お金持ちが共通して持っているマインドをお伝えします。

ここからお話するのは、行動経済学で解明されている「人とお金」の話が中心になります。

お金が好きな人以外は読まないでください。

 

そもそも、お金持ちの人というのは「お金への向き合い方が上手な人」です。

でわ「お金への向き合い方が上手な人」というのはどういう人のことを言うのでしょうか?

 

上手なお金への向かい合い方

  • 散財しない・上手に消費する
  • 将来への投資を惜しまない

 

上手なお金への向かい方というのは、この2つに集約されます。

なので、この2つのポイントを抑えていけば自然とお金に困らない人⇒お金持ちマインドが高まります。

 

これを世間では「マネーリテラシー」と呼んでいます。

芸能人を除いたお金持ちで「マネーリテラシー」がない人はいません。この記事を読んでマネーリテラシーを身につけしょう!

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散財しない・上手に消費するための行動経済学

散財したり、上手な消費をするために、まず知らなければならないことがあります。

それが「人は状況によって、お金の価値を変えてしまう」という点です。

 

まずは、その話からしていきましょう。

 

心の会計(メンタルアカウンティング)で散財を防ぐ

心理会計「メンタルアカウンティング」とは?人が浪費する理由

お金がたまらない。 そんな悩みと関係が深い行動経済学の理論。 「心理会計・メンタルアカウンティング」を分かりやすく簡単解 ...

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心の会計(メンタルアカウンティング)とは?

  • 人は、同じ金銭でもその入手方法や使途に応じて(時には無意識に)重要度を分類して扱いを変えること。

 

さらに詳しく

「働いて稼いだ1万円」と「ギャンブルで稼いだ1万円」では、金額が同じなのに価値が違うように感じる現象のことです。

 

この「心の会計(メンタルアカウンティング)」で特に重要なポイントがあります。

 

ポイント

人は金額が大きいと感覚がマヒする。

 

北国宗太郎
感覚がマヒするってどういうこと・・?
簡単にイメージできる例があるから紹介するね
牛さん

 

例えば

お昼ご飯に500円の牛丼を食べるか、1500円の高級ランチを食べるか・・。

あなたはお昼にどちらを食べるか迷っています。

ここでは、どちらを食べるのが正解とかではありませんので、次に行きます。

 

あなたは200万円の自動車を購入することにしました。

店舗で車内用のアクセサリー1,000円分も追加で購入することにしました。

 

心の会計というのはコレです。

同じ金額なのに、金額が大きいものと一緒にされると気にならなくなる

 

お昼ご飯の「500円の牛丼」と「1,500円の高級ランチ」は迷うのに、車用のアクセサリー1,000円分は気にならないのです。

500円・1,500円で比較されると結構気になります。

2,000,000円(200万円)+1,000円ならどうでしょうか。「200万1,000円」も「200万円」も一緒に感じませんか・・?

 

北国宗太郎
200万円+1,000円だと、この1,000円がむしろ安く感じちゃう・・。
高い買い物をしている時は注意が必要だよ
牛さん

 

特に5,000円を出費している時、1万円を出費している時、10万円の出費をしている時、高い買い物をしている時は、どんどん小さな金額が気にならなくなります。

 

ココに注意

一番気を付けないといけないのは、金額が大きくなればそれだけ財布事情が変わることです。

 

よくスーパーの値段で10円単位を気にする人がいます。

たしかに「塵も積もれば山となる」ですが、よーく生活を見直してください。

  • たいした意味もないのに無駄に高い保険に入っていませんか?
  • 高い買い物をする際に、無駄な出費をしていませんか?

 

ちなみに、保険会社の営業・車のディーラー・家の販売員などは、あれよこれよとオプションを付けて販売しようとします

高い買い物をしている時には、数千円や数万円が気にならないのを良いことに・・。

 

大きなお金が動く時こそ、その数千円・数万円の価値を考えてください

 

双曲割引で投資家の視点を手に入れる

【双曲割引とは?】目先の誘惑に負ける理由を行動経済学で解説!

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双曲割引とは?

  • 「今のお金の価値」と「将来のお金の価値」が違うように感じること
  • とにかく”今”を重視する癖のこと

 

こちらも具体例を見ていくとイメージしやすいです。

通学や通勤のための定期券を購入することにしました。

1カ月で5,000円かかるところ、3カ月だと1万4,000円です。

つまり、3カ月まとめて支払うと1,000円お得になります

あなたは、定期券をどのように購入しますか?

※定期券を無くす可能性とかは一度置いておきます。

 

この時、3カ月まとめて購入すると考えた人は双曲割引が低い人です。

逆に、月々支払うと考えた人は、双曲割引が高い人です。

 

北国宗太郎
双曲割引が高いとどうなるの?
双曲割引が高い人の特徴を書いていくね
牛さん

 

双曲割引が高いと・・

  • 目の前の誘惑に負けやすい
  • ダイエットに失敗しやすい
  • 投資が出来ない
  • 長期的な行動がとれない

 

ポイント

双曲割引が高ければ高いほど、今が大切な人になります。

 

社会的に成功する人は、おおよそ双曲割引が低い

これは、長期的な視点で行動したり、目の前の誘惑に負けない自制力があるからです。

 

社会的に成功と言っていますが、双曲割引は高く目の前の誘惑に負ける人は、概して貧乏になる可能性が高まります

散財をしたり、衝動買いをしたり、とにかく今を重視した行動を取る傾向にあるからです。

 

あとはクレジットカードでリボ払いが常習化している人なども、双曲割引が高い人です。

一気に出費したりするのは苦痛ですが、支払いを先伸ばさない癖をつけて、将来を見据えた消費をしましょう。

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クレジットカード支払いで賢く消費する

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双曲割引と関係しますが、クレジットカードを使いこなすクセを付けましょう。

クレジットカード支払いは基本的にポイントが付与されたりします

 

ポイント

どう考えてもクレジットカード支払いの方がお得なのに、現金支払いを続けるのは本当にもったいないです。

年会費も無料でお得なクレジットカードはたくさんあります。

 

クレジットカードで支払うだけで、出費の金額によりますが数千円から数万円のメリットがあります

私の場合は、水道光熱費・通信費・食費などすべてをクレジットカードで支払っています。

 

よくクレジットカードで散財してしまって節約効果がないという意見がありますが、今の時代でクレジットカードを使いこなせないのは致命的です。

 

そして、そのクレジットカードを使いこなすために知っておきたいのが2つあります。

【クレジットで無駄遣いが増える理由】抑えるためには?

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  • 1つは、先ほど紹介した「双曲割引」です

双曲割引が高い人は、とにかく今を重視してしまうので無駄遣いやリボ払いをしてしまいます。そんな失敗をしないように、若いうちから意識を変えていくことが重要!

 

  • そして、2つ目が「損失回避性(損失忌避)」です

行動経済学で登場する「プロスペクト理論」で言われている心理現象。

 

さらに詳しく

私たちは「得する嬉しさよりも、損する苦痛の方が2倍以上強く感じる」。そのため損を避けようと行動するクセがある。

 

例えば・・?

  • 10万円を貰える
  • 10万円を支払う

では「10万円を支払う方」に敏感に反応します。

 

北国宗太郎
お金を払うのは嫌だもんね・・。
この心理が、クレジットカードで無駄遣いする原因になるよ
牛さん

 

この損失回避性があるため、買い物をするときに「お金を支払う苦痛」と向き合わなければなりません

しかし、この苦痛を免れる方法があります。

 

それが「後払い」です。

「支払いを先送りにする」と損失回避の意識が薄れることが分かっています。

 

つまり、支払い(苦痛)を先送りにして、今の欲求を満たすことに意識を向けることが出来るのです。

 

ココに注意

クレジットカードを持つと、後払いできるので損失回避を意識せずに買い物が出来る

 

無駄遣いを防ぐために

クレジットカードを使う時は、スマホアプリで利用明細をチェックする癖を付けましょう。これから自分が支払う金額をしっかりと意識して行動することが大切です。

 

「双曲割引」と「損失回避」を知って、クレジットカードを賢く使うようにしましょう。

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将来への投資を失敗しないための行動経済学

 

「自己投資」や「金融(株式)投資」など、お金持ちになる人で投資をしていない人はいません。

つまり。投資を上手くできない人はお金持ちにはなれないと言っても過言ではないのです。

 

ここからは、あなたの投資を成功に導く行動経済学の知恵をお伝えします。

 

プロスペクト理論で、投資が失敗する理由を知る

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プロスペクト理論は、先ほど一瞬だけ登場しました。

クレジットカードの話では「損失回避性」に絞っていましたが、他にも重要なポイントがたくさんあります。

 

ここで取り上げたいのは「感応度逓減性(かんのうど・ていげんせい)」です。

【感応度逓減性とは?】人の幸せと不幸が長く続かない理由

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感応度逓減性とは?

単位あたりの感情が段々と減少する性質のことを言います。

 

こちらも具体例で見てみましょう!

 

例えば・・

誰かから借金をしたり、リボ払いをしようとします。

すると、最初に借金やリボ払いをするときは、少し不安感もあります。

 

借金・リボ払いをしようとする人

借金(リボ払い)か・・

 

しかし、だんだんと借金(リボ払い)をすることに慣れていきます。

最初の借金は10万円でした。

しかし、20万円、30万円と借金をしていくと段々と「借金をすることに慣れていきます

 

ココに注意

借金をするマイナスな感情は最初がピークです。借金をすればするほど、借金額が大きくなるのにマイナスな感情が薄れていきます

 

これこそが「感応度逓減性(かんのうどていげんせい)」です。

 

この話は、プラスの感情についても同じです。

 

投資で利益が出ている場合

株式投資をしていたあなたは、1万円の利益が出て喜んでいます。

次はもっと利益が欲しくなり、運よく2万円の利益がでます。

 

もっと利益が欲しくなりました、次は・・・。

感応度逓減性は、マイナスな感情・ポジティブな感情どちらにも当てはまるのです。最初の1万円の利益はとても嬉しかったのに、つぎの2万円利益が出たときは、最初よりも喜びが低いです。

 

ココに注意

こうした感応度逓減性の影響で、投資の世界では、どんどんハイリターンを求めてしまう傾向にあります。感応度逓減性を知らないと、永遠と「もっと」を繰り返して、いずれは大失敗をするでしょう。

 

ここで重要なポイントはコレです。

 

目的をハッキリとさせて投資する

  • いくら程度の利益を目指して投資するのか。
  • 何を目的にその勉強をするのか

目的や目標(金額)を適当にしたまま投資をしても、もっともっとを繰り返す結果になります

 

何を目的に、そしてどの程度のリターンを得ようとして投資するのか。

自己投資を含めて、投資で成功する人はこうした意識を持っていることを忘れてはいけません。

 

ハーディング現象を知って、周りと同調しない!

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ハーディング現象とは?

  • 周りの人(集団)と同じ行動を取ることで、安心を得ようとする群集心理のこと。結果的に多くの人が同じ行動を取ってしまう。

 

投資などで、流行りのモノをやりたくなったりしませんか?

さらに、株式投資などで、株価急上昇すると、自分も買いたくなるのもハーディング現象です。

周りの流れに身を任せて成功する投資はありません。そうした後追いの投資は必ず失敗します。

 

他にはこんなことも

バラエティー番組などで、笑い声の効果音が入っているものがあります。

そうした笑い声は編集で追加されたものと理解しているはずですが、それでも笑い声がない時よりは、面白く感じます。

 

もうこれはイメージで分かるかと思いますが、お金持ちが周りと同じような事をしていると思いますか?

お金持ちになる人と言うのは、必ず自分で考えて行動しています決して周りに流されて投資したりしません。投資に限らずに、ほぼすべてに同じことが言えるでしょう。

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お金持ちになるための行動経済学

 

お金持ちになるためには

  • 散財しない・上手に消費する
  • 将来への投資を惜しまない

最初にこの2つがポイントだと言いました。

 

この2つを身につけるために知っておくべき行動経済学を紹介してきたわけですが、皆さんはどのくらい実践できていますか?

お金を稼ぐ方法ではなく、お金を稼ぐ習慣や知恵が重要

 

ここまで読んだ人は、おそらく勉強する意欲のある人です。

お金持ちは勉強することを惜しみません。

 

ここで紹介した「お金に対する知恵」「私たちの心の癖」を知っておくだけで、将来的にお金持ちになる可能性・お金に困らない可能性が高まります。

若いうちから、お金に好かれるような知識と行動を身につけてこそ、お金持ちになる近道なのです。

 

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