投資 行動経済学

【アナリストの話は聞くな】投資の助言を求めても失敗する理由を行動経済学で解説!

2019年2月2日

アナリストや経済評論家の株価予想は当たらない!

そんな話を聞いたことがある人も多いはず・・。

なのに、多くの人はそうした人のアドバイスを求め、失敗します

それは何故なのか?行動経済学で解説!

なぜ投資の相談を専門家にして失敗するのか?

 

よく投資を始める人が、証券会社の人やアナリストのアドバイスを聞いたり、運用を任せたりして失敗する事があります。

 

北国宗太郎
北国宗太郎
投資って他の人のアドバイスを欲しがる人が多いよね
そして失敗する・・・。
牛さん
牛さん

 

証券会社の人や、専門家と称される人に投資の相談をして失敗するのには理由があります。

 

話のポイントは2つ

  • 専門家(アナリスト・証券会社の人)に相談したがる理由
  • 専門家のアドバイス(予想)が当たらない理由

というわけで順番に見ていきましょう!

 

専門家(アナリスト・証券会社の人)に相談したがる理由

 

「医者には掛かりたくないけど、投資の専門家の話は聞きたい」

 

そんな事を言われたりもしますが、特に投資を始めたばかりの人は投資の専門家にアドバイスを求める傾向にあります。

 

北国宗太郎
北国宗太郎
たしかに、始めたばかりってアドバイスとか欲しいよね
それこそが投資のアドバイスを求める理由だよ
牛さん
牛さん

 

私たちには「後悔回避性(後悔回避バイアス)」という性質があります。

 

ココがポイント

人は「後悔する」のが嫌いで、それを避けようと行動したり・しなかったりする癖がある!

 

詳しくはこちらで確認!

【後悔回避性とは?】なぜ人は「後悔する」のを嫌うのかを行動経済学で解説!

ああすれば良かった・・。 あなたも必ず感じる感覚。どうして人は後悔するのでしょうか? そして、なぜ後悔したくないのでしょ ...

続きを見る

 

後悔回避性(後悔回避バイアス)は「これをしたら後悔しそう・・だから○○しよう(しない)」という心理が働いています。

特に

投資の初心者は、何に投資したら良いのか?どう投資したら良いのか?などが想像しにくいです。

 

つまり・・

頭の中でどんな風に投資をしたら成功するか、失敗するのかがイメージし辛い。

変な感じに失敗するなら、投資の専門家(証券会社の人・アナリスト)のアドバイス通りにやった方が良い、という状態になります。

 

専門家に従って失敗した方が納得がいく

 

投資に詳しくない状態では、自分で行動して失敗した時の後悔は大きくなります。それなら、専門家に頼った方が良い。専門家に頼って失敗するのはしょうがないし後悔が少ない

 

北国宗太郎
北国宗太郎
つまりそういうことです。
この話にはもう一つ重要な点があるよ
牛さん
牛さん

 

ここまでは後悔回避性という人の特性をもとに話してきましたが、もう一つ注目したい事があります。

投資の専門家にアドバイスを求めている状態は、自分から選択肢を選んでいない状態です。

 

ココがポイント

自分で選択をしていないので、仮に失敗しても直接的なダメージを受けない

 

自分で選択して失敗した場合、すべては自分に返ってきます。そして後悔もします。しかし、投資の専門家に従って行動すると、責任を転嫁できます

 

話をまとめると・・

専門家にアドバイスを求めたがる理由は、自分で失敗して後悔をしたくないから。

そして、専門家に従って行動すると謎の安心感がある。仮に失敗しても自分のせいにはなりません。ある意味での自己防衛にも繋がっているわけです。

専門家のアドバイス(予想)が当たらない理由

 

経済評論家やアナリストの予想は、驚くほどあたりません。世界三大投資家の一人である、ジム・ロジャーズもこんな事を言っています。

 

ジム・ロジャーズ (Wikipediaより)

ロシア政府や、世界銀行から発表された情報を信じるなんて、正気か?

By ジム・ロジャーズ

 

ロシア政府はさて置き、有力な情報源のように見える世界銀行などが発表している情報は鵜呑みにするなと言っています。

他にも、有名な投資家であるピーター・リンチもこんな事を・・

ピーター・リンチ (Wikipediaより)

経済や金利の予測はする必要はない。当たらないからだ。

By ピーター・リンチ

 

当たらない!

 

北国宗太郎
北国宗太郎
ん~、確かに予想は当たらない
特に専門家と称される人の予想はそうだね
牛さん
牛さん

 

特に国内の専門家(証券会社の人・アナリスト)などのアドバイスが当てにならないのは理由があります。

 

① マイナスなことは基本言えない

 

専門家と称される人は、会社に勤めておりサラリーマンです。

 

証券会社の人

これからの経済状況は縮小方向で株価も下がりそうです・・

 

こんな事を言ったら、投資をする人が居なくなって会社に不利益を生んでしまいます。

 

ポイント

投資の専門家は、立場的にポジティブなことしか言えない

 

② そもそも将来を予測するのが彼らの仕事ではない

 

証券会社なら、投資をする人が増えるように営業をしています。

そう、彼らは本質的には営業マンであり、会社の広報なんです。

 

証券会社の人

投資したほうが良いですよ~。

 

ポイント

営業が彼らの本職で、未来の経済状況を予測するのが彼らの仕事ではありません。

 

アナリストに関して言えば、企業や経済動向の予想なども行いますが、分析力=投資の上手さではありません

なので、どちらにしろ投資の助言をアナリストに求めるのもどうかと思います

投資は自分で考えてやらないと意味がない

 

厳しいことを言うようですが、投資は他人のアドバイスをもとに行うものではありません。

人それぞれ最適な投資手法は異なります。

 

先ほど登場したジム・ロジャーズもこう言っています。

ジム・ロジャーズ (Wikipediaより)

自分で調べた会社の株を買いなさい。さもなければ、家で映画を見ているほうがいい。

By ジム・ロジャーズ

 

北国宗太郎
北国宗太郎
つまりそういう事です・・。

 

ココに注意

先ほども言った通り、投資の専門家もサラリーマンなので「あなたの利益ではなく、会社の利益」を優先します。

 

本当にあなたを儲けさせようと出来るのはあなた自身です

専門家と称される人からのアドバイスを聞いて安心感を買うようなことはしないようにしましょう!

 

この記事で登場した投資家

 

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