部屋の片付けをしたいけど、片づけられない・・。
いざ片付けようとしても、結局全然片付かないのはどうして?
その理由を行動経済学を使って解説!
部屋を片付けられない理由を行動経済学で説明!
部屋を片付けられない人向けに、どうして片付けが出来ないのかのを説明して、解決方法を紹介!
① モノが捨てられない理由 (保有効果・損失回避)
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【保有効果と現状維持バイアス】プロスペクト理論で登場する心理学を紹介
片付けができない、恋人と別れられない・・。 こうした原因は「保有効果」「現状維持バイアス」などの心理効果が働いているから ...
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部屋を片付ける時にまずは何をしますか?
物を仕舞って、床とかを拭いて、要らないものは捨てて・・。
ポイント
片付けで一番の難関は「要らないモノを捨てる」です。
物を仕舞うのは、まあ出来ます。使わないものを箱にしまう。拭き掃除も出来ます。拭くだけですから。
それでも部屋がきれいになっていない感じがしませんか?
それはモノが溢れているからです。
普段私たちは、色々なものを買ったり貰ったりします。
しかし、そういったものを捨てる場面というのは意外と少ないです。なので、要らないモノは捨てないと部屋は綺麗になりません。
それでも
モノを捨てないと綺麗になりませんが、多くの人が一番苦しむのが「モノを捨てる」という行為です。
一番重要なところが私たちが一番苦手なことなんです。
どうしてあなたはモノを捨てられないのでしょうか?
その原因は「保有効果(授かり効果)」です。
「保有効果」とは?
自分が所有しているモノを、普通よりも高い価値があると思ってしまう心理現象のこと。
⇒ 詳しくは こちら
私たちには、自分が持っているものを高く評価してしまう性質があります。
片付けをする時にモノを捨てる機会もあると思いますが、「保有効果」はモノを捨てられない原因になります。
つまり、別に捨ててもいいようなモノでも高く評価してしまうので、捨てる時に抵抗を感じてしまいます。
片付けをしたい人
なんだか勿体ないな・・。
片付けをしていると「捨てるの勿体ないな」という気持ちが湧いてきますよね?
それこそ「保有効果(授かり効果)」です。
ここも重要!
- 更に、この話には「損失回避」という心理現象が働きます。
「損失回避性」は「プロスペクト理論」という行動経済学の話で登場します。人は何かを得る喜びの2倍近く失う苦痛を感じます。
詳しくはこちら!
「プロスペクト理論」によれば人は得をするよりも、損する方に敏感に反応する。なので、確実な損失は避けたがる(損失回避) 傾向があると言われています。
片付けの場合「モノを捨てる=モノを失う=損をする」です。
まとめると!
つまり「モノを捨てる」と苦痛を感じやすいので「片付けでモノを捨てる」のは難しい行為なのです。
② そもそも片付ける気が起きない (現状維持バイアス)
①では「どうしてモノが捨てられないか」という話をしてきました。
部屋を片付けたいと思っている人の多くが患(わずら)っている病気。
片付けたいけど、片付けるの面倒くさい病!
「片付けるのが面倒くさい」を別の言い方をすれば「今のままでいいか~」でしょうか。
ここ重要!
私たちには「変化を嫌う性質」があります。
「現状維持バイアス」とは?
変化を避けて現状維持を好む心理現象のこと。
この変化を嫌う性質は、片付けの場面でも引き起ります。
片付けたい人
片付けたいけど面倒くさいから別にいいか
仕事やプライベートが忙しい社会人ならば、休みの日や隙間時間に片付けをする気なんて起こりません。
注意ポイント
こうした「別にいいか=変化を嫌う」ような感じは私たちの性質なので、片付けをするというのはものすごくエネルギーを要する行為なんです!
「片付けが出来ない」を解決するには?
ここまで片付けが出来ない理由を説明してきましたが・・。
行動経済学では、先ほど書いた問題点の解決策を提示しています。
「モノを捨てられない」も「そもそも片付ける気がない」というのも同じような解決策なので、順番に見ていきましょう!
方法1
- 「捨てようとしているモノ」は意識しないで、他の事に意識を向ける
「これから捨てようとしているモノ」に意識を向けると「勿体ない」とか「もしかして使えるかも」となり捨てられなくなります。
そこで「ここら辺の要らないものを捨てれば、凄く綺麗になる!」のように、別のことへ意識を向けることが重要です。
このようにする意識を変えると「保有効果(授かり効果)」や「損失を避けようとする心理(損失回避)」を避けることが出来ます。
方法2
- 「捨てようとしているモノ」の値段を考えてみる
「これから捨てようとしているモノ」の値段を考えてみてください。例えば、リサイクルショップで売ったらいくら位になるかなど!
ただし、保有効果(授かり効果)で通常よりも価値を2倍超高く見出してしまいます。
なので、思いついた売値の半分以下の価値しかないと思ってください。そうすれば、捨てようと思っているものなんて値段が付きそうにないものばかりです。
仮に、多少の値段が付きそうなものならば、捨てずにリサイクルショップやメルカリで売りに出してみましょう!
具体的な数字で考えて、捨てるものに対する抵抗を和らげることもポイントの1つです!
重要!
ここまで、行動経済学的に「片付けられない理由」「解決策」を見てきました。ここからは、更に重要な話です。
片付けられないという状態は、様々な心理状態が関わっています。
現在の生活で問題を抱えていると、周りに物を置いて不安を和らげようとするなどの話は有名です。
片付けをする前に「現在の生活で抱えている不安」などを洗い出してみてください。
孤独や不安は、片付けられない遠因になります。
友人や家族などに相談するのもいいでしょう。
少しでも精神的に安定した状態になって初めて片付けが出来ます。
逆の考えも出来る
精神的に不安定だからこそ片付けをする事も重要です。
よく行動から人の精神状態に影響を与えるなんて話がありますが、その通りです。
精神的に安定していない状態なら、片付けをして心機一転してください。
部屋にモノが散らかっていると、脳機能の低下や無力感をもたらします。
今回登場した「保有効果(授かり効果)」「現状維持バイアス」について詳細に書いている記事があるので、良ければ読んでね!
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【保有効果と現状維持バイアス】プロスペクト理論で登場する心理学を紹介
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