書籍 経済学

最近のミクロ経済学の教科書・参考書の定番

2020年1月3日

経済学徒が1冊くらいは持っておいて損はない、ミクロ経済学の教科書・参考書の定番をまとめています。

 

経済学の教科書・参考書を探すにあたって

経済学の教科書は人によって好みが分かれるので、自分が必要としているレベルをハッキリとさせましょう

大学で初めて経済学に触れるレベルなら初級、公務員試験の問題に対応するレベルが欲しいなら中級(初中級)をお勧めします。

初級『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編』

マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編(第3版)

定番中の定番です。

 

ミクロ経済学を勉強したことがない人が読むにはちょうど良い難易度です。

専門的すぎず、アメリカンな感じで理論の内容を説明しています。(よくペプシコーラが例に出てきます。)

マンキューが90年代に初めに書いたマクロ経済学の教科書は、全米ベストセラーになっており、ミクロ経済学でも彼の本は有名です。

 

中古品は1円から売っているのでお試しで買っても損しないです。

 

初級『クルーグマン ミクロ経済学』

クルーグマン ミクロ経済学

定番中の定番です。(その2)

 

ミクロ経済学の定番の参考書です。

高校の日本史・世界史では、教科書とセットで使う情報量の多い参考書がありますが、ミクロ経済学版のそれです。

 

1つ1つの説明が細かくされているのが特徴です。「例えばニューイングランドでは‥」などのように、アメリカ社会に置き換えた説明がたくさんあります。

 

ただし

分厚く大きいため持ち運びには向いていません。完全に自宅で使うみたいなイメージです。

中古品は1円から売っているのでお試しで買っても損しないです。

 

初中級 『試験攻略入門塾 速習!ミクロ経済学』

試験攻略入門塾 速習!ミクロ経済学

 

資格試験用としても使えるミクロ経済学の教科書

このテキストと合わせてYoutubeの動画コンテンツを使えば理解が深まります。また、項目ごとに資格試験・公務員試験での重要度も表記されています。

 

個人的な感想

  • コンパクトで、持ち運びしやすい
  • 重要となるポイントを簡単に説明
  • 初めて勉強する人・理解を深めたい人に程よいレベル感

 

プラスアルファでYoutubeの解説動画も効果的です。

(動画のもくじ一覧)http://free-learning.org/?page_id=219

 

経済学に触れたことがない人でも基礎から中級レベルを抑えることが出来る良書です。

中古品は500円程度で購入できます。新品は新しいバージョンが出ています。『試験攻略入門塾 速習! ミクロ経済学 2nd edition (【試験攻略入門塾】) 』

 

中級 神取道宏『ミクロ経済学の力』

ミクロ経済学の力

 

2010年代以降に発売されたミクロ経済学の教科書の中で断トツの名著と言われています。

東大では著者の講義が終わると教室で拍手が沸き起こる、という売り文句が書かれていますが、それに見合った内容が収められていると思います。

 

個人的な感想

  • グラフが効果的に使われており、話のイメージがしやすい
  • 文章による説明が多く、丁寧な解説になっている
  • 現実の事例も紹介されている
  • 数式が多用されていない(勿論ゼロではない)

総合すると「ミクロ経済学を社会科の科目として扱った教科書」というイメージ

 

次に紹介しますが、奥野正寛『ミクロ経済学』と比較すると、文系向けな教科書になっている印象です。

 

ポイント

数学があまり得意ではない、かつ、ミクロ経済学の必須項目である「消費者・企業の理論」「市場分析・市場の失敗」「ゲーム理論・情報の非対称性」などの理論的な背景を1から知りたい人には十分な内容※です。

※学部生で習うような内容ならカバーできます。

 

対応する問題集もあので、困ったらコレという教科書です




最近発売された教科書・参考書では圧倒的な名著です。

知識の定着に使える問題集も一緒に


 

中級 奥野正寛『ミクロ経済学』

ミクロ経済学

 

上で紹介した『ミクロ経済学の力』と合わせて、最高峰の教科書と言われています

東大での講義ノートを編集した内容は「現代ミクロ経済学の標準教科書」にふさわしい内容です。

 

個人的な感想

  • 説明が端的にまとまっておりコンパクト
  • 解説には数式が組み込まれている
  • ミクロ経済学の数理的な理解が深まる

総合すると「ミクロ経済学を数理系の科目として扱った教科書」というイメージ

 

前述の神取道宏『ミクロ経済学の力』と比較すると、数学や理科系の教科書の方が好きという人向けの教科書になっている印象です。

 

ポイント

数式を使って解説が展開される方が理解しやすい人向け、かつ、ミクロ経済学の必須項目である「消費者・企業の理論」「市場分析・市場の失敗」「ゲーム理論・情報の非対称性」などの理論的な背景を1から知りたい人には十分な内容※です。

※学部生で習うような内容ならカバーできます。

 

基本的に内容による過不足はどちらもありませんが、数学が出来ない人は少々難しく感じる可能性があるので注意してください。

好き嫌いのレベルで、内容はどちらも優れているので、好きな方を買いましょう。

 

対応する問題集(ゲーム理論の演習問題が充実)もあるよ!




ミクロ経済学の教科書・参考書の最高峰です。

ゲーム理論の問題が充実した問題集も一緒に


 

中上級 ハル・ヴァリアン『入門ミクロ経済学』

入門ミクロ経済学 [原著第9版]

 

Googleのチーフエコノミストだったハル・ヴァリアン先生の教科書です。

 

入門と書いていますが、初心者では読めない気がします。

この教科書・参考書を紹介したのは、私がこのブログを書く時に参考にしている本の1つだからです。ミクロ経済学で登場する項目はおおよそ網羅しています。

 

ただし試験勉強に使うような参考書ではないです。

 

上級 『Microeconomic Theory』

Microeconomic Theory

大学でミクロ経済学を勉強する人が必要なレベルの定番の教科書・参考書(バイブル)となっています。辞書を探している人向けです。

大学院で使うテキストなら、MWG(著者の1人Michael Dennis Whinstonの略称)が書いた本は定番中の定番です。

 

グローバルで有名な教科書ですが、ふつうの人は使わないと思うので、おすすめ度星3.5としました。

高いのでまずは図書館で探しましょう!

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